2019.07.03
一生続く、女性ホルモンとの付き合い方(2/2)
女性ホルモンとの付き合い方
外見:肌や髪への影響
「お肌がぷるぷる」という表現がありますが、
前回説明したように、これは女性ホルモン「エストロゲン」の影響です。
生理周期で言うと①卵胞期になります。
「エストロゲン」は女性らしい体づくりを助けてくれるホルモンなので、
お肌のハリがアップしたり、髪にも潤いを感じる時期です。
この「お肌がぷるぷる」の安定した状態の時には、
肌の調子も安定しているので、いつもよりも特別なお肌のケアや、
新しい化粧品などをお試しするのにぴったりな時期でもあります。
何より、心も安定してゆったりした気分で過ごすことができる貴重なゴールデンタイムです。
趣味やお出かけなど、自分を思いっきり甘やかして、のびのびと過ごしてみてください。
内面:心への影響
ここでは女性ホルモンがもたらす不調に注目してみようと思います。
「プロゲステロン」がこの不調をもたらしていますが、
あくまでも妊娠を準備・維持するための機能を備えているための不調であることを繰り返しお伝えします。
受精卵が着床しようとしている時に、体に負担をかけては安心して着床していられません。
だからこそ、女性ホルモンとしては、お母さんとなる体にはゆっくりと休息をとりながら過ごしてもらいたいのです。
この不調は「ゆったり過ごしてね」というサインなので、
自宅で好きな映画や音楽を聴きながら、のんびり過ごしてみてはいかがでしょうか?
イライラしたり、不安になってしまったり…
こんな心の状態の時は物事をネガティブにとらえてしまいがちですが、
これも「プロゲステロンの影響だな」と原因がわかっているとなんだか安心しませんか?
あなたの心が不安定なのではなく、女性ホルモンのバランスが休息を求めているだけなのです。
このようにふたつの女性ホルモンの役割を理解することで、
次に来るハッピーな時間、不調な時間を体も心の準備もして迎えることができます。
女性がもっとも気分がよく、体調も安定して過ごせる時期は個人差はありますが、
月経終了後8日~10日間ほどしかありません。
1か月のおおよそ半分以上を不調を抱えて過ごすのであれば、
その時期を自分なりの快適な過ごし方を見つけることが、
ハッピーな毎日を送るための大きなヒントとなります。
次は、そのヒントのひとつとなるかもしれないバラのお話をします。